Palm Pre発表に寄せて、スマートフォン再考

数年前から、携帯電話にスマートフォンというジャンルがある。Palm OS携帯がフェードアウトし、しばらくPocket PC搭載の携帯電話とほぼ同義であったが、最近になってAndroid携帯やアップルのiPhoneが加わって表舞台に出てきた。最近電車の中でiPhoneをいじっている姿*1もよく見かける。

スマートフォンは広義では情報端末の機能を併せ持った携帯電話、といった位置付けなのだろうが、一般の携帯電話も最近はワンセグGPS、音楽、ムービー、フルブラウザと非常に高機能であり*2、単に「できること」では大差がなさそうに見える。あえてスマートフォンの特徴を挙げると、QWERTYキーボードが付いている点であろうか*3

ここで、Palm Preが登場。記事を見ると細かく「売り」の機能もある様だが、市場へのインパクトとしては、「スマートフォンの機種が増えた」以上のものではないと思う。

ただ、売れるとか売れないとかいう話ではなく、時代の流れとしてスマートフォン市場が広がってきたのかな、と思った次第。ウェブ進化論は色々言われているが、メディアとしてのネットにインフラが追随して、新たなニーズが出てきた状態。

電子メール、IM、チャット、Twitterと、常に新たな「プロトコル」が出現し、掲示板、ブログ、ソーシャル何たら、Google何たらと、常に新たなサービスが出現する。価値を見い出す層にはあっと言う間に広がり、便利に使えるものはさらにじわじわと広がる。リアルタイム性の高いものはモバイルに親和性が高く、現在「じわじわ」のフェーズなのだと思う*4

Palm Preのスペックを見ると惹かれる部分も多く、時代を言い訳に、そろそろ物欲に負けてスマートフォンを買ってしまいそうな気がする。

*1:両手で使っている。

*2:制限もあるが、iアプリサードパーティのソフトも入れられたりする。

*3:個人的には、この意味でもiPhoneスマートフォンと呼びたくない。iPhoneiPhoneであろう。MacMacである様に。

*4:使う人はとっくにW-ZERO3等を利用している。