うごメモ違反投稿の通報に報奨、ただ警察機能は現状維持

やはりと言うべきか、荒れた現状に当初の通報システムだけでは力不足であった様で*1、違反投稿への対応が強化された。「不適切な作品を通報いただいた方に「はてなポイント」の付与を開始します」とのこと。

以下フィクション。

任天堂「金は出すから、早く何とかすべし」
はてな「ちょうどコストかけてシステム作ろうと思ってたとこ。恩に着ます」

はてな(信条として、あくまで集合知に委ねるべきだな。半自動で回る様にならないと意味ないし)
任天堂(コストかけるのそこ? ちゃんとやるって言うから任せたのに…)

閑話休題

これはあくまで「通報」に対する報奨であって、西部劇の賞金稼ぎみたいな存在を設ける訳ではなく、警察機能は運営が引き続き担う。その効果は、「通報にインセンティブを与え、通報の閾値を下げる」ことであろう。つまり、運営の立場としては、「通報されたものの処理は間に合っているが、通報自体が効果的でなかった」ということになる。

結果的にユーザーが見て不快でなく*2、チェック側の負担がオーバーにならずに上手く回る様になれば、成功と言える。ただし、これだけではまだ不足だ。

今回の通報システムは確かに素晴らしいと思います。
ですが、それはあくまで不適切な投稿を見えなくするためだけのシステムであり、場の空気作りには寄与していません。
場を荒らす投稿や下品な投稿、そういったものを根本的に減らしていくためには誰かが啓蒙していく必要があり、はてな市民が率先していい空気を作っていけるかどうか、これから注目していきたいと思います。

「こくばん.in」を運営している立場として「うごメモはてな」を本気で心配してみる

投稿作品自体の空気は別にしても*3、現状コメント欄が酷いことになっている。こちらは規約での「荒らし」認定が難しく、「あぼーん」「BAN*4」は恐らくキナ臭くなる。はてな的にはシステムと最小限のルールで乗り切るのが美しい*5のだろうが、果たして。

*1:投稿数の母数が膨大になれば、パーセンテージは小さくても不適切な投稿の数も増え、実際問題ユーザーの目につく様になる。

*2:これが第一目標だ。

*3:質の低い投稿が溢れるのは、これも「創作」である以上、スタージョンの法則が不可避である。

*4:DSユーザーをどこまでid紐付けできるか。

*5:別の表現をすると「大過なければ良い」。