ニンテンドーDSは、既に携帯端末になっている

観光地に出かけたら、ニンテンドーDSiで写真を撮ってる小学生ぐらいの子をちらほら見かけた。両手を前に突き出してニンテンドーDSを構えていて、最初は何をしてるのかと思ったけど、オブジェや建物の写真を撮ってたのであった。

これまで自分の中では、携帯ゲーム機を観光地に持ち込むというのは想定外であった。写真を撮っているのも、「後で写真を加工して遊ぶのかな」などと漠然と考えていた。

しかしそんな姿を何度も見かけるうちに、「自分がカメラ付き携帯電話でやってることと同じではないか」とはたと気づいた。彼らにとって、ニンテンドーDSは常に携帯する「ガジェット」であり、その「カメラ機能」で目に付いたものを撮っていただけなのだ。

連休中の混雑で、イベントをやってる周りには人だかりができていたが、みんなそれぞれコンデジ、一眼、携帯電話など何かしら構えて、実物を見ずに手元の画面を覗き込んでいるのは不思議な光景であった。その中に、ニンテンドーDSの画面を見ながら写真を撮っている小学生が混ざっていたのがまた新鮮だった。

一方、「写ルンです」がまだ現役で使われているのも目撃した。写真を頼まれたお姉さんが、フィルムを巻き上げるのを忘れてシャッターを押そうとしていて、時代の移り変わりを感じたのである。